2021.12.12
使徒の働き1:8
20世紀初頭に起こったペンテコス運動は、発生から100年以上が経った今も拡大を続け、世界のキリスト教の姿を変えています。
神様は何故この運動を起こされたのでしょうか。この運動の目的は何でしょうか。それは言うまでもなく一人でも多くの人がキリストに出会い、救われる宣教(国内外問わず)です。
私たちにとって大切なことは、この神様からいただいた使命を失わずに、果たしていくことです。使命達成の鍵を考えていきましょう。
1、健在な再臨信仰。
ペンテコステ運動発生の背景には、20世紀を目前とした19世紀末において「主が再びお出でになる」という切迫した再臨信仰がありました。人々はイエス様がお戻りになる前に、一人でも多くの人に福音を伝えなければならないと考え、聖書からその鍵を見つけようとしました。その結果、世界宣教のためには使徒の働きに記されているように、主の証人となるための聖霊のバプテスマの体験が必要だということを再発見しました。そしてその体験の肉体的証拠が異言であると信じたのです。このように、「再臨信仰」が福音を伝えようという「宣教」の動機となり、そのために証人となる力である「聖霊のバプテスマの体験を求める」という3つの要素となっています。そしてこの3者は切り離すことのできないものなのです。
私たちにとって、聖霊のバプテスマの体験はとても大切なものですが、本来は単独で存在するものではなく、再臨信仰と宣教の必要という信仰があってこそ、成立するものだということを忘れないようにしましょう。
2、宣教の担い手はすべての信仰者。
宣教の担い手は、一部の限られた牧師、伝道師だけではありません。主から聖霊を注がれたすべての信仰者たちです。私はよく「ペンテコステ運動は全員参加の草の根運動」だと言っています。「神の霊に満たされた者は、神に仕え、神の言葉を語る」という単純で、しかし力強い信仰がこの運動を100年以上支えてきました。
どうかこれからも、皆様が所属する教会を愛し、牧師たちを助け、家庭、職場、学校、地域社会で神様から委ねられた宣教の働きを担ってください。
3、世界的な視野を持つ。
自分の教会、あるいは日本国内だけを見るのではなく、世界的な視野を持つ信仰者となりましょう。ペンテコステ運動は偉大な「宣教師派遣運動」です。イエス様が来られる日までに、一人でも多くの人が福音を聞き、新しい命に至るように、これからも私たちの教団から海外に送り出されている宣教師たちのために祈りましょう。また、新たな宣教師が送り出されるように祈りましょう。神様から託されているこのペンテコステ運動の使命を皆で担ってまいりましょう。
今週の暗証聖句
それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。 マタイ28:19-20