その51 「絆」

2014.11.23

これで納得!!!救いの一本道③

ヨハネ14:16-18

 キリスト教の神概念の特徴は「三位一体」にあります。神は一つの実体でありながら「父なる神」と「子なる神イエス・キリスト」そして「聖霊(御霊・神の霊)」の3つの位格を持つ存在とされていることです。今日はこの第3位格である聖霊についてみていきましょう。

1、聖霊は神の計画をすすめる。

 聖書をみますと、聖霊は神の計画をすすめる存在であることが分かります。神の霊によってすべてのものが始まっているのです。まず天地創造の場面に神の霊が関わっています。人間の創造にも霊の働きがありました。それだけではありません。御子キリストの誕生には聖霊の働きがありました。成人したキリストが公の働きを開始された際に、聖霊が彼の上にくだったと書かれています。そしてキリストの復活と昇天後の教会の誕生にも神の霊が弟子たちにくだったのです。

 このように神の計画が始められ、それが完成されるのはすべて神の霊である聖霊の働きによるのです。

2、聖霊は神から遣わされる。

 もう一つ聖書を読んで分かることは、神はご自身が選ばれた人に聖霊を送り、助け、ご自身の計画を進められるということです。エフタ、サムソン、ダビデなど、神に選ばれた人の上に聖霊が降り、その人を動かし、神の業が行われ、神の言葉が語られました。聖霊なしに人は神の働きをすることはできないのです。しかしイエス・キリストがお生まれになる以前は、特定の時代の特定の人にしか聖霊は与えられませんでした。

 主イエスは最後の晩餐の席で、ご自分が世を去った後には、助けぬしである聖霊が遣わされると約束されました。この方は「真理の御霊」であり、私たちにイエス・キリストが主、救い主であることを悟らせてくださり、どんなときにも離れることはないというのです。

 聖霊なくして私たちは主を信じることもできませんし、神のみ心をなすこともできません。

3、聖霊は神と人をつなぐ絆。

 「三位一体」という言葉は神ご自身の交わりの豊かさと互いの関わりの大切さを表しています。子なる神イエス・キリストは父なる神との交わりを絶やすことがありませんでした。その絆となっていたのが聖霊です。そして聖霊は私たち人間と神との絆でもあります。私たちのうちに内住してくださる聖霊は、私たちが祈ることを助け、いつもそばにいてくださり、たとえ私たちの肉体が滅びたとしても、私たちの霊と魂を神のところへと連れて行ってくださいます。そしてやがてくる新しい時代には、朽ちることのない、新しい永遠の肉体が与えられるのです。

 聖霊を認め、聖霊に頼り、聖霊に委ねるときに、私たちの人生は導かれ、一人ひとりに与えられた神の計画を全うすることができます。聖霊を受け入れましょう。

わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。            ヨハネ14:16