その253 勝利の鍵

2024.05.05

ヨシュアの生涯⑬

ヨシュア記 11章1-23節

破竹の勢いでカナンの地を政略していくヨシュアとイスラエルですが、今回も大勝利の記録です。カナン南部の5人の王を打ち破ったイスラエルに、またさらなる強敵が現れます。ハツオルの王ヤビンという王が、北側の山地に至るまで使いをやって、それぞれの部族の軍隊を合同して、進入者であるイスラエルと対峙しようというのです。その数は、「海辺の砂のように多く、馬や戦車も非常に多かった」と書かれています。しかし主の励ましによって力付けられたヨシュアたちは、恐れることなく前進し、敵を打ち破りました。彼らの勝利の鍵をみていきましょう。

1、敵の数や大きさは関係がない。

このヨシュア記が一貫して示していることは、敵の人数や、大きさ、武器、あるいは、どれほどの敵が連合して襲い掛かってくるかは、さして問題となっていないということです。戦いに不慣れなイスラエルが、これほどまでに強力な敵と戦って、勝利する裏づけは、全くなかったと言って良いでしょう。しかし彼らはおもしろいほど、勝利に勝利を重ねていきます。このヨシュアの戦いの一つの特徴は、戦いの前に神様ご自身が、必ずと言ってよいほど、ヨシュアに声をかけられるということです。

11:6 【主】はヨシュアに仰せられた。「彼らを恐れてはならない。あすの今ごろ、わたしは彼らをことごとくイスラエルの前で、刺し殺された者とするからだ。あなたは、彼らの馬の足の筋を切り、彼らの戦車を火で焼かなければならない。」

神様は戦いの度にヨシュアに「恐れてはならない」と声をかけられ、その言葉に奮い立たされたヨシュアとイスラエルは大勝利を勝ち取っていくというのが、このヨシュア記のパターンなのです。

このヨシュアのパターンは、当然、私たちクリスチャンの生活に適用できるものです。神様にとっては、私たちの問題の大きさ、困難の度合い、障害の数、自分の能力、財力などは、取るに足らないものです。神様が味方であるならば、敵の状態、自分の状態に関係なく、勝利することができるのです。

2、神の言葉を妥協しない。

ヨシュアにとって神様の言葉は、どんなことがあっても握り締めていなければならない勝利の鍵でした。もし、それがなければ、ヨシュアは勝利することができないと知っていたのです。ヨシュアは神の言葉に一切妥協することなく従いました。

御言葉を守り行い、主を第一とするのであれば、主は必ずや敵を打ち破ってくださり、私たちに勝利を与えてくださいます。問題は私たちが信仰によって、神の言葉を握りしめて立ち上がることができるかどうかです。「主が語られた。なら私は信じる。信じぬく。必ずこの状況を変えられる。問題が解決される。試練を乗り越えることができる。」そのように信じぬく信仰者を神様は求めておられるのです。今私たちを恐れさせている問題は何でしょうか。主の勝利の約束を信じて、歩んでまいりましょう。

今週の暗証聖句

私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。ローマ8:37

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