その273 次の世代に種をまく

2025.07.20

マタイの福音書 9:36-38

イエス様は福音書のなかで、いくつか「こう祈りなさい」と命じておられます。主の祈りがもちろん有名で、多くの教会で毎週日曜日に祈られていると思う。しかしこの言葉もイエス様の命令ですので、「収穫のために働き手を送ってください」という祈りも毎週しなければならないのではないでしょうか。

1、使徒たちの教えを引き継ぐ弟子たちがいた。

初代教会の誕生から313年のローマ皇帝コンスタンティヌスによる「ミラノ勅令」まで、大規模な迫害が何度も起こった時代、誤解と偏見に満ちていた時代、圧倒的少数だったクリスチャンはしっかりと増えていきました。なぜそれができたのでしょうか。

彼らは弟子をつくることで「次の世代、また次の世代」へと福音をつなげていったのです。私たちは福音を伝える、福音の種を蒔く、というと、今の時代の今生きている人たちにイエス様を伝えることだと考えます。勿論その通りです。それも大切です。

しかし、私たちは、今まだ目で見ていない、次の世代のためにも、種を蒔くことができるのです。

どうやって次の世代に種を蒔けるでしょうか?次の世代の働き手を教え、訓練する神学校の存在が重要です。

収穫の主に、収穫のために働き手を送ってくださるよう祈りましょう。

2、主の召し(呼ぶ声)に応えよう。

 主は今も、ご自身の弟子となる人々を探しておられ、声をかけておられます。この声を聞いて、無視をするのではなく、応える人が必要なのです。

この神様の愛に応えて、立ち上がるという人はおられないでしょうか。

「神様に人生を捧げて、献身したい、中央聖書神学校に入学したい、でも自分にはとても無理だ」、と思っている方がおられるかもしれません。「自分は若すぎる。自分はもう年をとってしまった。自分は勉強が苦手だ。自分は話すのが苦手だ。」色々な理由を見つけて、神様の呼ぶ声を聴こえないふりをしているという方がおられるかもしれません。どうか、自分で自分に限界をつくらないでください。

イエス様の弟子で、将来牧師になるすべての能力と条件を備えていた人など一人もいませんでした。皆、人間的にも能力的にも、信仰的にも弱さを抱えていたのです。でもあのペンテコステの朝、聖霊に満たされることによって、彼らは大胆に主を証しする者へと変えられたのです。大切なことは、聖霊に満たされ、聖霊に頼り、聖霊に委ねることです。「収穫は多い、でも働き人が少ない」と主は言われました。どうか主に召されていると心に迫りを受けている人は、聖霊の力に頼り、人生を主に捧げてくださるようお勧めいたします。

【主】はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。                      2歴代16:9

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