その109 「無敵の人生」

2016.06.26

ローマ人への手紙12章2節

12:2 この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。

  神様は最初の人アダムを見て「人が一人でいるのはよくない」と言われ妻を与えられました。人は対人関係のなかで、幸福を感じるように造られたのです。しかしその後人間の世界に罪が入り込み、逆に人間関係によって悩みや問題を抱えるようになってしまいました。この問題に対して、聖書はどのように教えているでしょうか。

1、人を変えるより、自分が変わったほうが楽

 人間関係で悩まなくなる方法は結局のところ2つしかありません。1つは、自分の周りの人を自分にとって快適な存在になってもらうように変えることです。家族や友人、仕事の上司、同僚や部下を、自分が理想とする人に変わってもらうよう促し、説得し、動かしていくのです。しかし仮にそれがもし出来たとしても、自分の周りのすべての人に変わってもらうとなると、時間もかかり不可能としか言えません。

 もう1つの方法は自分が変わることです。こっちのほうが楽な気がします。なぜなら変えるべき人は自分一人ですし、自分ですから、自分がなりたい人になれば良いのです。

 聖書は「この世と調子を合わせず」、つまり周りの声や価値観に流されず、「神のみこころ」だけに焦点を合わせ、「心の一新によって自分を変え」るようにと教えています。「自分を変える」、いや「変えていただく」ことを求めてみましょう。

2、敵をなくすから無敵。

 無敵の人生とは、行く先々で敵を蹴散らし、戦いに勝利し、欲しいものをすべて手にいれる人生という意味ではありません。最初から敵を作らないことが、無敵の人生。敵がもともといないのだから敵のない、無敵の人生となるのですよということです。

ロマ12:18 あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。

 周りに自分を敵視し、攻撃する人がいたとしても、こちらがその人を敵とは思わず、かえって味方にすることができたら敵を打ち負かすことと同じです。敵を味方に変える。少なくとも、その人に自分の心の主導権を渡さない。自分の心は自分で支配する。そのような信仰者となりましょう。

3、心をゆるませる。

もし心のなかで、誰かに対して憎しみを持っていたり、怒りを燃やしたりしている人がいるのなら、その人は心に敵を持っていることになります。実際に罵り合ったり、殴りあったりしていないとしても、常に心のなかは敵と戦っている緊張状態になっていることになります。そういう方にお勧めします。心を緩ませましょう。つまり赦すのです。日本語で「許す」の語源は「緩ます」だそうです。人を赦さないと心が緊張する。だから赦して自分の心を緩ませるのです。心の中に敵を作り上げ、憎しみや怒りを持ったまま生きるとは、常に自分を緊張させ、縛り付けることです。その敵を滅ぼさない限り、あなたは永久に自由になることはできません。自分を新しくすることはできません。どうやって滅ぼしたら良いのでしょうか。赦すのです。そうすれば心が緩みます。心を緩ませ、自由になりましょう。

愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。 ローマ12:9

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