その244 聖霊に遣わされ教会を建てあげる

2023/4/16 

使徒の働き13-14章 地の果てまで⑦

10章以降で、異邦人への壁が崩された福音宣教は13章から新たな段階に入ります。積極的に外に向かって出て行き、福音を伝え、各地に教会を建て上げる働きを始めるのです。使徒の働きの前半はペテロの働きを中心に描かれていますが、後半はパウロに焦点が当てられます。教会の働きもエルサレムからアンテオケにシフトしはじめます。しかし主役はあくまでも聖霊です。

1、宣教は聖霊に遣わされること

アンテオケの教会で、聖霊がバルナバとパウロを、福音を伝えるために遠く離れたところに遣わすように命じられます。教会の人々は祈って彼らを宣教の旅へと送り出しました。パウロたちはキプロス島、ピシデヤのアンテオケ、イコニオムなどで宣教した後、アンテオケに戻ります。この後もパウロたちは計3回の宣教旅行を行います。

行く先々でパウロは良き知らせを人々に伝えますが、その働きには神の不思議な御わざが伴っていました。聖霊ご自身が先立って進まれ、働き、人々を救いへと導かれたのです。また彼らが福音を伝えようとするとき同時に起こったことは、各地で激しい反対、迫害があったということです。福音宣教を阻もうとする悪の力があることも見逃せません。

私たちの宣教の働きは人間の知恵や努力でするものではなく、すべて聖霊によるものです。聖霊の声に耳を傾け、聖霊に従って、聖霊の望まれるところに行くことが宣教の働きです。困難もありますが、聖霊が御業をあらわしてくださいます。これからも聖霊だけに頼り、聖霊だけに従い、聖霊の御業を期待しつつ伝道してまいりましょう。

2、宣教は教会を建て上げる働き

 パウロたちは福音を信じて救われた人たちに何もしないで放って帰ったのではなく、各地でリーダー(長老)を任命し、教会を残しました。そして最後に自分たちも、宣教旅行先で何が起こったのか、どのようなことがあったのか、送り出してくれたアンテオケ教会の人々に丁寧に報告をしています。

このように、遣わされる方は聖霊ですが、宣教の働きには教会の存在が欠かせません。教会を通して送り出された宣教師が、祈られながら、遣わされた先で教会を建てあげることによって、神様は福音宣教を拡大されていくのです。

私たちのめぐみ教会もアメリカからの宣教師の働きによって始められました。宣教師のみならず、その働きの背後には、多くの人々の祈りと捧げものがあったことは間違いありません。聖霊は今も、休むことなく働いておられます。まだ福音を聞いたことのない多くの方々に、教会を通して働き人を遣わそうとしておられるのです。これからも、私たち一人ひとりが、この偉大な神様の計画に参加することができるよう祈ってまいりましょう。私たちがこの教会の活動に参加し、一緒に礼拝し、捧げ、祈ることそのものが、大きな神の働きであり、宣教活動となるのです。そしてこれからも、聖霊に遣わされ、教会を建てあげる働き人が、この教会から出ていくことを願い、祈っていきましょう。

彼らが主を礼拝し、断食をしていると、聖霊が、「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい」と言われた。使徒13:2

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