その71 「幸いの鍵」

2015.07.28

使徒の働き20:35

 パウロは自分の最後の言葉として、エペソの弟子たちに『受けるよりも与えるほうが幸いである』というイエスの言葉を覚えておくように言い残しました。世の中では、人より多く持ったものが幸せ。人よりもたくさん手に入れたものが勝ちで、幸福。そのような価値観で生きている人が多いでしょう。得か損かをいつも考え。手に入れたら得。失ったら損と思うのが一般の感覚ではないでしょうか。ところがイエス様は、そのような価値観と全く正反対のことを言われたわけです。手に入れることよりも、与えるほうが実は幸せなのだと教えられたわけです。どうして与えるのでしょうか。

1、イエス様がさきに与えてくださったから。

 イエス様はまずご自分が与える生き方を示してくださいました。それも究極的に、ご自分の命を与えてくださったのです。

人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。ヨハネ15:13

 十字架は、究極的な与えることのシンボルです。私たちが幸いになるためのシンボルです。この十字架を抜きにして、私たちは与える生き方をすることはできません。与える人になるためには、常にこの十字架を見上げていかなければなりません。十字架を見上げ、感謝を捧げましょう。

2、自分の幸福と周りの幸福はつながっているから

 多くの人の勘違い、そして不幸の原因は、自分が幸福になれば、他の人が不幸になり、自分が不幸になることは、他の人が幸福になることだと思い込んでいることです。そうではありません。自分の幸福と周りの幸福は密接につながっているのです。

周りの人を幸福にすることは、自分を幸福にすることです。与えることは不幸への道ではなく、幸福への道です。私たちは発想を変えて、周りに与え、幸せにすることによって、幸せへの道を歩みましょう。

3、神様からの祝福を受けることになるから

 これは目に見えない霊的な世界の鍵です。私たちが人を愛し、人に分け与え、人を祝福するようにすると、神様がちゃんと見ておられ、それに豊かな報いを与えてくださいます。大きな祝福となってかえってきます。だから、与えなさい。受けるよりも、与えるほうが幸いなんですよと、イエス様は教えられたのです。そしてパウロも最後の遺言として、弟子たちにこの命令を託したのです。

神に捧げ、人に与えることによって、永遠に尽きることのない祝福を受け取りましょう。

与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。 ルカ6:38

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