その85 「何故悪があるのか?」

2015.11.22

創世記6章5節

人間の苦しみの原因は創造主である神から離れている「罪」のためということを見てきました。ではもともと人間が神から離れるように誘惑した悪魔、そして悪はどこから来たのでしょうか?そしてこの問題に解決はあるのでしょうか?

1、神は自由意思を与えた。

一部の天使たちは、自分たちの意志によって神に反逆するものとなりました。神は天使や人間をロボットのようにはお創りにならなかったのです。あえて神ご自身の意思に逆らうことさえできる自由意思をお与えになったのです。何故なら自分の創られたものを愛し、心と心の絆を持つ関係を持ちたいと願われたからです。自由意思に基づかない愛であったのなら、その関係は意味のないものだったでしょう。神を愛するか、それとも拒絶するかの選択の余地があるからこそ、一たび神を愛することを決意したものとの関係は深い信頼を伴うものとなるのです。

2、悪の存在する期限は限られている。

しかし神と悪魔の関係は対等ではありません。悪魔も被造物にすぎないのです。確かにこの世界は悪魔が働き、私たちは「神がいるなら何故このような悪が起こることをお許しになるのか」と思うような苦しみに出会います。悪が強大で、善が弱々しく見えることがあります。しかし神は永遠にこのことを許されているわけではありません。必ず悪を完全に滅ぼされるときが来るのです。

黙示録 20:10 そして、彼らを惑わした悪魔は火と硫黄との池に投げ込まれた。そこは獣も、にせ預言者もいる所で、彼らは永遠に昼も夜も苦しみを受ける。

この世界の歴史は終わりに向かって進んでおり、今はさまに終わりに近づいているときであることを知らなければなりません。

3、神は勝利されている。

神は神と人とを隔てていた罪の問題を、御子イエス・キリストの十字架と復活によって、勝利を与えられました。このお方を信じるならば、もはや罪はわたしたちを縛り付けることはできません。悪魔は決定的な敗北を喫し、自分たちの時間が残り少ないことも知っています。

4、神は待っている。

神の願いは、ひとりでも多くの人がこの神の勝利と解決に気付いて、キリストを信じ、ご自身との関係を回復することです。神は人間を愛するがゆえに、ぎりぎりまで待とうとしておられるのです。

しかし確実に終わりの時は迫っています。今というときを逃さないで、神の救いを受け取りましょう。そしてこの救いのメッセージを一人でも多くの人に伝える者とさせていただきましょう。

わたしは悪者の死を喜ぶだろうか。──神である主の御告げ──彼がその態度を悔い改めて、生きることを喜ばないだろうか。

エゼキエル 18:23