その278 福音に生き、福音を伝える

2025.11.09
ローマ1:14-17                       

 福音とは「良いニュース」という意味です。正確に言うならばイエス・キリストの生涯と教えのすべてを含みますが、特にその核は「神の御子イエス・キリストが私たち人間の罪の罰を十字架で受けて死んでくださった。そして三日目に死の力を破ってよみがえってくださった」という歴史的事実です。この福音を信じる信仰によって、私たちのうちに神の霊である聖霊が宿ってくださり、罪ゆるされ、神との関係が回復され、神の護りと祝福のうちに生き、たとえこの地上の肉体が滅びても、永遠の命が約束されます。パウロはまだこの「良いニュース」を受け取ってないすべての人に対して「負債=責任」があると考え、この福音を伝えるために生涯をかけたのでした。それは決して恥ずかしいことではなく、神のしもべにとっては誇りとなることです。

、福音はすべての人のためにある。

福音が伝えられるべき人はすべての人です。国籍、文化、言語、時代、年齢、性別、職業、社会的地位などに関わらず全ての人が聴くべき「良いニュース」です。

そしてそれは教会の外の人だけでなく、教会の内の人たちにも必要なものなのです。パウロはローマの教会の人たちに対して「福音を伝えたい」と書いています。私たちは「信仰に始まり信仰に進ませる」福音から離れてはいけません。私たちを救うだけでなく、霊的に成長させ、天国まで導く源が福音だからです。聖書をよく読み、祈り、聖霊に満たされ、伝えることによって、私たちは「福音の恵みをともに受ける者(1コリ9:23)」となることができます。この素晴らしい神様の愛、福音を信じていきましょう。

、福音は神の力です。

「この知らせは、それを信じる人をだれでも天国に導く、神様の力ある手段です(リビングバイブル)。」福音を語るとき、世の中のほとんどの人の反応は懐疑的で否定的です。自分を弱々しく感じ、恥ずかしい思いにかられたりするでしょう。しかし聖書はこの福音こそが、私たちを天国に連れて行く力を持っていると証言しています。たとえ愚かに見えるものであったとしても、福音は神の力なのです(1コリ1:18)。私たちの力ではなく、神の力を伝えましょう。

3、福音は神の正しさです。

「この良い知らせは、私たちがキリスト様を信じておゆだねする時、神様は私たちを、天国に入るにふさわしい者、すなわち、神様の目から見て正しい者としてくださる、と教えています(リビングバイブル)」。何が正しく、何が間違っているのか分からない時代にあって、私たちは自分自身でさえも正しいとすることはできません。皆が自信を持って生きることができないのです。しかしイエス・キリストの福音を信じさえすれば、無条件で神様から「お前は正しい」と認めていただけるというのです。自分の正しさを証明しようとするのではなく、神の正しさを語り、神によって正しい者とされる恵みを伝える者となりましょう。

キリストの福音は私たちにとって恥ではなく誇りです。この原点に立ち返り、堂々と精一杯福音を伝える教会、そしてクリスチャンとなりましょう。

「このような姦淫と罪の時代にあって、 わたしとわたしのことばを恥じるような者なら、 人の子も、 父の栄光を帯びて聖なる御使いたちとともに来るときには、 そのような人のことを恥じます。 」マルコ8:38 

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